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図録

曽根陽一さんのFacebookでの近況の写真を見て、すぐに書棚から取り出した一冊の図録。好きな写真家のひとり、サラ・ムーンの写真展がプランタン銀座で開催されたときに購入したものだ。

コンサートや映画でパンフレットを購入することは、最近はあまりない。でも、絵画展や写真展で図録が売られていたら必ず購入している。助手時代に師匠とよく写真展に行ったが、いつも私のぶんの図録も一緒に買ってくれた。それからの習慣だ。その数は所蔵する写真集と同じくらいある。写真展を見たときの記憶がよみがえるため、写真集より思い出深いものばかり。

画集よりも安価ということもあり、それ以前は購入するのは絵画展で売られている図録だけだった。たとえばジョージア・オキーフは図録しか持っていない。彼女の夫は写真家のアルフレッド・スティーグリッツだが、彼の図録も持っていない。「買わないで後悔するより、買って後悔するほうがいい」は持論だが、写真学校へ入学してすぐ、担任の先生に強く勧められてアルフレッド・スティーグリッツの写真展を観に行ったのに買わなかった。27年前のことで、開催されたのは新宿の京王百貨店か小田急百貨店だったと記憶している。

以前は海外の有名写真家の写真展がデパートでよく開催されていたのだが、最近は少ないように感じる。いまでは東京都写真美術館がその役割を担っているのだろうか。でも、どういう基準で人選しているのだろう。個人的にはいまひとつもの足りない。

本当は自費出版でいいから写真集をどんどん出したいのだが、資金の問題を理由に実行に移せないでいる。単に踏ん切りがつかないというか、自分の作品にまだまだ自信が持てないからかな。それでも、最近の写真展では図録だけでもとがんばっている。書店などで出合った写真集とは違った、そのときにそこでしか手に入れられない特別なものであり、私と同じように後々に愛着みたいなものを感じてほしいからだ。

図録が売られている写真展は少ないけれど、最近流行りのZINEなんかも写真家の手作り感、ぬくもりみたいなものが感じられて、気軽に手に取れていいね。

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